本日(7月29日)公開開始、12年ぶりの和製ゴジラです。
監督はエヴァンゲリオンなどの庵野秀明監督。
観た一番の感想は、庵野秀明が作ったゴジラだ(まんま)でした(笑)
ただ、見る前はちょっと不安がありましたけど、観た結果は期待以上。個人的には歴代1番のゴジラ映画です。
主人公が政治家
長谷川博己演じる主人公の矢口蘭堂は内閣官房副長官で政治家の議員さんです。内閣官房副長官がどういったポストが全然知りませんが、ウィキペディアでみると、将来期待された若手がつくポストって認識でいいんでしょうか?
ゴジラで政治家が主人公というのは初めてかな?自衛隊とか、防衛隊の隊員が主人公ポジっていうのはVSシリーズであったけど。
現状、登場人物の設定は設定資料集もないし、パンフレットにも説明がないので劇中の台詞などから想像するしかありません。覚えてる限りでまとめると、矢口蘭堂は二世議員だけど有能、使えるコネはしっかり活用する人物みたいです。実際、コネや権力、ツテをフル活用してましたね。それが嫌味に感じなかったのは、私心なくゴジラ対策に使ってたからだと思う。
ゴジラじゃない?
映画の冒頭から大惨事。混乱のさなかに巨大生物が上陸。「ゴジラキタ━(゚∀゚)━!!」かとおもいきや、背びれはゴジラっぽいけど、這いつくばった状態のなんか違う怪獣が登場。事前情報全く入れてなかったので、ゴジラ以外にも怪獣でるの?とか思いながら見てました。
進化するゴジラ
結果からするとそいつがゴジラでした。腹ばい移動から2足歩行へと進化して、中盤以降メインビジュアルの姿に更に進化。昨今の怪獣映画になかった絶望感を与えてくれました。
ゴジラ強すぎ問題
風貌、巨大さからして凶悪ですが強さも際立ってました。自衛隊の攻撃で一切のダメージを負わず、米軍の地中貫通型爆弾でやっと傷を負う程度。さらにゴジラといえばこれですが、放射火炎強すぎ。
もはやレーザー
シン・ゴジラ、火を吐く時に下顎が左右に割れます…。最初は文字通り火を吐く感じだったのが、ガスバーナーが不完全燃焼から完全燃焼に変わるみたいに色が変わってほとんどレーザーみたいになってました。
口だけじゃなく背中からも
観た瞬間に思い浮かんだのはこれ(笑)
終盤には尻尾の先からもレーザー(熱線)だします。
こんなんどうすんねん…て思いますが、熱線のエネルギー消費が激しすぎることで時間的猶予や活路がでてきます。
怪獣+米軍=おやくそく
今作の場合、米軍だけじゃなく国連安保理としても、「熱核兵器で焼き払っちゃおうぜ!」ってきます。ゴジラの超生物ぶりからして果たして焼き尽くせるのか疑問ですが…。で、ここから本格的に主人公のターン。
エヴァみたいな決戦兵器のない対ゴジラ版ヤシマ作戦
劇中のBGMからしてまんまヤシマ作戦。名前もヤシ○○作戦。巨大ロボットや超兵器類がない状態でゴジラみたいな超生物を核以外で撃退しようとしたら、こうなるのかなぁと思ってみてました。非常に見応えあります。
既存車両が大活躍
個人的に今作のMVP、無人在来線爆弾!
よくJRが許可出したな、と。現実のではなく劇中のJRが。どのみち核爆弾落とされたらおシャカだから、それならとOKしたんだろうか。若干ゴジラ弱ってたのを差し引いても、自衛隊の総攻撃よりも効果あったよ…
そんな無人在来線爆弾も含めて可能な限り、実在かつ既存のものでゴジラを撃退しようとしてて良かった。ただ、だからこそ薬の注入法が準備の大掛かりさと比較して地味というか、現実的すぎて笑ってしまいました(詳しくは劇場で)。
ラストは賛否でるかな
ラストというか、最後のカット。いろんな取り方ができるよね、あれ。普通に次回作フラグにもなるし、火の七日間が起こりそうな感じもする。自分としては、ああいう終わり方大好きですけど(笑)
ちょっとはある不満点
大暴れ感が少なかったかなと。アクションは量より質な感じで、インパクトはすごく劇中の被害もとんでもないんですが、思い返してみると「ゴジラが戦っている」シーンは2つくらい?
対自衛隊ではゴジラ歩いてただけだし、もう1シーンくらい欲しかったかも
野村萬斎
エンドロール見てたら唐突に出てきた『野村萬斎』の名前。どこに出てたんだろうと思いながら帰ってきたら記事が出てました。
ゴジラ役は野村萬斎! 人ならざるものを650年の歴史を持つ狂言のDNAで表現[cinemacafe.net]
ゴジラだった Σ(゚Д゚)