ドイツの音響メーカー、ゼンハイザーのヘッドホンHD580の補修についての記事です
HD580は購入してかれこれ14,5年くらいになります。
とはいえ、ここ数年は全く使っておらず部屋の置物になっていました。
いいヘッドホンなのに、使わないのはもったいないから「売るか!」と思い立ってHD580を見てみると…

ボロになっていましたorz
具体的に駄目になっていたのはヘッドバンドパッド(クッション)とイヤーパッドの奥にあるスポンジシートの2つ。
ヘッドバンドパッドの方は中のスポンジ(?)が完全に潰れてぺちゃんこ状態。
スポンジシートは見た目は大丈夫かと思ったんですが、ちょっと触っただけで破れてしまいました(汗)
幸いな点はイヤーパッドはホコリにまみれていただけでクッション性は失ってなかったことですね。
ヤフオクとか見ると、こういう状態で売りに出してる人もいるみたいですけど、自分的にはNG。
なのでちょっと補修を試みることにしました。
やることは2つ。
ヘッドバンドパッドの交換とスポンジシートの取り外しです。
目次
HD580のヘッドバンドパッドの取り外しと交換
換えのヘッドバンドパッド
まず新しいヘッドバンドパッドを購入します。
Amazonで「HD580 ヘッドバンド」と検索すると、ヘッドバンドパッドの互換品の出品が出てきます。
価格は大体350~360円くらい(2018年11月7日現在)なので結構安く入手できます。
難点はほとんどが中国系の業者で発送元が中国や香港になっていて、届くまでに時間がかかること。
業者や外国発送に不安があるなら、各商品ページを確認して価格が同じくらいで日本発送の業者を探してみましょう。

届いた換えのヘッドバンドパッドがこちら。
箱とかはなく送付用の封筒に写真のままの状態で入ってました。
ヘッドバンドパッドの取り外し方
クッションの潰れたヘッドバンドパッドを取り外します。
ヘッドバンドパッドの取り外しには道具が一つ必要です。
大きめのマイナスドライバーや鉄定規などの固くて平べったいもの

マイナスドライバーはそこそこ大きいものがいいです。

マイナスドライバーをヘッドバンドパッドを固定している部分に差し込みます。
差し込む場所は端っこではなく写真のように真ん中。

差し込んだマイナスドライバーを慎重に回すと固定部のパーツが外れます。
固定部パーツを外すとヘッドホンのアームを引き抜くことも可能。

まあ、引き抜かなくても作業はできるんですが、今回は折角なので左右ともアームを引き抜いてみました。

ヘッドバンドパッドをスライドさせて取り外します。

遠近で潰れたヘッドバンドパッドのほうが長いように見えますけど、実際はどちらもほぼ同じ長さです。
新しいヘッドバンドパッドの取り付け
取り付けは取り外しの手順を逆にするだけなのでカンタン。

新しいヘッドバンドパッドをスライドさせて取り付けます。
アームをヘッドバンドに取り付けて、先程マイナスドライバーを使って取り外した固定部パーツを取り付け直します。

これでヘッドバンドパッドの交換完了です。
HD580のスポンジシートの取り外し方
スポンジシートも取り外すのはカンタン。
- イヤーパッドを取り外す
- スポンジシートを取り外す
- イヤーパッドを取り付ける
これだけ。
HD580のイヤーパッドの取り外し方
イヤーパッドの内側に手を入れて慎重に力を入れると簡単に取り外せます。
スポンジシートの取り外し方
スポンジシートはイヤーパッドとヘッドホンユニットに挟まれているだけなので、イヤーパッドさえ取り外してしまえばスポンジシートもすぐに取り外せます。

取り外したスポンジシート2枚。
イヤーパッドも傷んでいた場合
イヤーパッドのクッションも潰れてしまっていた場合は、上で説明したとおりイヤーパッドを取り外してそのまま交換してください。
イヤーパッドについては、値が張りますがメーカー正規品の交換品が販売されています。
激安互換品と7,8倍の価格差がありますけど正規品のほうが安心はできますよね。
まとめ

HD580のヘッドバンドパッドの交換方法とスポンジシートの取り外し方でした。
最初は補修して売る気だったんですが、直して使ってみたらやっぱりいいヘッドホンだと再確認。
もうしばらく売らずに残しておきます(笑)