やくひです。
私は子どもの頃から左利きです。習字やマウス操作など、一部右手できることはありますが、それ以外はみんな左手を使っています。
両親は左利きに寛容でしたが、ごく一部右利きに矯正させようという輩もいました。それらの圧力を跳ねのけて左利きを貫いてきた私ですが、一年前から右手で字を書く練習をしています。
今回は右手字練習を始めた理由と、自分なりの続けるコツを書いていきます。
なお、私としては左利きを矯正してるつもりは全く無いので、あくまで左利き人間の右手字練習としています。
なぜ右手で字を書く練習を始めたか
一言で言うと、万年筆にハマったからです。
なんのことやらさっぱりだと思うので順を追って説明すると
- こまめにメモを取ったり、手帳に記入するようになった
- せっかくだからと文房具に興味が出てきた
- 筆記具を凝りたくなって万年筆購入
- ハマった
- ペン字の練習を始めた(この時点では左手の字)
- 左手で書いた万年筆の文字だと跳ねや払いなど、字の上手い人のような字が書けないことに気づいた
- これまでのあれこれを忘れて右手で字を書く練習を始めた
こんな感じです。
6の部分なんですが、左手で万年筆を使うと下の字になります。
右手だと左下への払いは細く、右下への払いは太くできるんですけど、左手は逆になるのでそれができないんです。人によってはたいしたことない話なんですけど、せっかく万年筆を好きになって使ってるのに自分がこうしたいって字が書けないのが嫌になりました。
じゃあどうするか。
左手のまま書き方を工夫する方法を載せてるブログなどもありました。
が
(なんか違うなぁ)
と悶々としてたんですけど、
じゃあ右手で書けるようにするか!
と思い立って現在に至ります。
利き手の反対の手で字を書くのはめちゃくちゃ辛い
つまり左利きの私にとっては右手。
右手にペンを持つだけで違和感があるし、字を書こうとしても思うように動かなくて物凄くストレスが貯まります。過去にも何度か右手で字を書こうとしたことがあるんですけど、続かなかった一番の理由がこれです。字を書くだけなのに凄まじい精神的な苦痛を受けるので、すぐに止めてしまっていました。
ただ、今回は右手で万年筆を使えるようになりたいという明確な目標があります。なので、何故ここまで辛いのか冷静に考えてみました。
- 利き手で不自由なくできることができないストレス
- 利き手で問題ないのに、わざわざ反対の手で必要性がないことをやるストレス
大まかには同じことですけど、細かく分けて2つの理由が浮かび上がりました。
1.利き手で不自由なくできることができないストレス
字を書くことは利き手でなんの問題も不自由もなくすることができます。それが利き手と反対の手、左手と右手で驚くほどに動かせない。書きたい字、文章はわかっているのに手が全く思うように動いてくれない。
同じ自分の体なのに利き手と利き手じゃないというだけで、こうも違うのかというギャップが重いストレスとなってしまいます。
2.利き手で問題ないのに、わざわざ反対の手で必要性がないことをやるストレス
1から繋がるもう一つの理由。ケガや病気で利き手が使えなくなったというならともかく、なんの問題もなく使えるということ。それが反対の手で字を書くという行為をすごく無駄なことに感じさせてしまいます。
どうやって精神的苦痛を乗り越えて右手字練習を継続したか
前項書いたように、なぜストレスが溜まって辛いのかは自分で理解できました。
これまでなら、「なら、そこまでしてやる理由もないし止めよう」となっていたと思います。
ただ、今回は一応個人的な理由がある。
どうするか………
考え方を変えることにしました。
短期間で習得することを諦めた
学生時代ならともかく、今の私には『いつまでに右手で字をかけるようにならなければならない』という締切り的なものはありません。
万年筆を右手で使いこなしたいというだけですからね。
なので、『おじいさんになるまでに使えるようになればいいなぁ』というゆるい期限を定めてライフワーク的に構えることにしました。
右手と利き手である左手と別の存在だと気づいた
個人的パラダイムシフト。
左手も右手も同じ自分の手だと考えるから、利き手で可能なことが反対の手では不可能なことにストレスを感じるのだと気づきました。
左手と右手をそれぞれ別の存在だと考えた場合、左手は字を書くことにかけては30年以上経験を持つのベテランです。対して、右手は字を書くことに関して人生30年以上を振り返っても、せいぜい数日の経験があるかないかのド素人となります。その道30年のベテランと数日のド素人が、同じレベルの作業(字を書くこと)なんてできるわけがないじゃないかと。
そう考えるようになったらものすごく楽になりました。
右手の字の練習は小1レベル、ひらがなの書き取りから始めました。
趣味の習得だと考えるようにした
ストレス緩和法の一つ。義務でやるわけでもないので、『右手で万年筆を使えるようになる=楽器を弾けるようになる』みたいなものだと考えるようにしました。楽器だって弾けるようになるまでひたすら練習しますしね。
まとめ:一年経って
まだまだ不自由なく右手字が書けるとは言えませんが、だいぶスムーズに書けるようになってきました。学生時代とは1日に字を書く量が違うので一歩一歩前進という感じです。